このページでは、川崎競馬場1400ｍ戦の特徴、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
川崎競馬1400ｍコース概要
スタート地点は直線コースの半ば、200ｍ標識の側にゲートが設けられています。
スタートから1コーナーまでの距離は約300ｍと比較短く、先行争い自体はどのクラスでも熾烈になるときもあれば、ゲートの出が良すぎる馬がいるとすぐに隊列が決まってしまうときもあります。
序盤の展開は大きく分けて上の2つになりますが、共通しているのは2コーナーから向正面の中間辺りまでは比較的ペースが落ち着いて進行すること。
向正面の後半600ｍ標識の前後で最後ペースが上がり、そこからは我慢比べの様相。
コーナーがタイトなため、外を回しすぎるとその分消耗も激しくなります。
3、4頭分外から差しきれるような馬は、そのクラス内では実力をかなり評価できると思います。
★脚質傾向
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 352-225-155-119-97-420/1368 | 25.7% | 42.2% | 52.0% | 177.2% | 131.2% |
| 先行 | 277-333-277-217-187-1020/2311 | 12.0% | 26.4% | 37.6% | 76.4% | 93.2% |
| 差し | 203-245-329-371-389-1778/3315 | 6.1% | 13.5% | 22.1% | 48.3% | 64.4% |
| 追込 | 55-85-129-179-213-1520/2181 | 2.5% | 6.4% | 11.1% | 33.9% | 35.0% |
ロスなく行けること、さらにコーナー角度が厳しい分、ペースを落としてしっかり息を入れやすい逃げ馬が圧倒的に有利なコースです。
この川崎の1400ｍに限らず、競馬は基本的に逃げ馬を買っていれば儲かるという言われますが、その逃げ馬をしっかりと見つけることが難しいんですよね。
川崎競馬1400ｍ 枠順別成績
★枠順別成績
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 95-95-81-103-83-428/885 | 10.7% | 21.5% | 28.6% | 60.8% | 72.2% |
| 2 | 85-85-88-103-105-412/878 | 9.7% | 19.4% | 27.7% | 63.7% | 70.7% |
| 3 | 105-76-90-78-95-439/883 | 11.9% | 20.5% | 28.7% | 95.2% | 71.0% |
| 4 | 96-81-93-83-90-435/878 | 10.9% | 20.2% | 28.1% | 76.3% | 71.7% |
| 5 | 101-127-151-117-118-697/1311 | 7.7% | 17.4% | 27.7% | 51.2% | 73.5% |
| 6 | 117-136-113-133-133-753/1385 | 8.4% | 18.3% | 25.6% | 71.0% | 72.2% |
| 7 | 121-131-130-134-134-819/1469 | 8.2% | 17.2% | 25.5% | 65.2% | 73.4% |
| 8 | 167-157-144-135-128-761/1492 | 11.2% | 21.7% | 31.4% | 88.0% | 86.3% |
相対的に内枠有利かなとデータ上では思います。
内枠のほうが、序盤からガシガシ出していかずとも先行できてしまうケースは、数多くありますし、逃げられずとも、逃げ馬の背後で回りやすい枠というのは、アドバンテージが大きいでしょう。
8枠の数字も悪くなく、これはダート馬特有の外目を回しながら砂を被らないように気分良く運びやすい枠だからと説明ができるかと思います。
ただ、先述したようにあまりにも外をコーナーで回すのは自滅行為なので、8枠を引いて買いたい馬がいる際は最悪でも外2頭分でなんとか競馬ができそうという想定で予想を組まれることをおすすめします。
川崎競馬1400ｍ上位種牡馬成績
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エスポワールシチー | 27-17-19-13-12-74/162 | 16.7% | 27.2% | 36.4% | 66.9% | 78.0% |
| マジェスティックウォリアー | 24-10-10-17-16-63/140 | 17.1% | 24.3% | 30.7% | 66.9% | 53.5% |
| フリオーソ | 22-30-23-28-19-95/217 | 10.1% | 24.0% | 34.1% | 84.9% | 91.3% |
| ホッコータルマエ | 21-12-13-20-15-84/165 | 12.7% | 20.0% | 25.5% | 75.3% | 58.7% |
| ダノンレジェンド | 20-16-10-5-14-41/106 | 18.9% | 34.0% | 41.5% | 94.4% | 132.3% |
近3年でトップはエスポワールシチー産駒。
枠不問で、地方競馬ではイグナイターを送り出したように、ゴールドアリュール父系特有の序盤のスピードに長けたタイプが結果を出していると言えます。
マジェスティックウォリアー産駒もこの舞台との相性が良いですが、1枠、2枠の成績が奮わないので、包まれると良くないんだなという考察ができます。
あとは終いの粘り、踏ん張りが効くタイプのフリオーソやホッコータルマエ産駒が結果を出しています。
ダノンレジェンドは自身もこの川崎でビッグタイトルを手にしましたが、産駒もお買い得。
今後も注目です。
900ｍ戦はヘネシー経由のストームキャット父系が大活躍といえる血統傾向でしたが、500ｍも距離が延びるとガラッと変わるものですね。血統の奥深さを感じます。
川崎競馬1400ｍ上位母父血統成績
| 母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| マンハッタンカフェ | 32-26-14-26-19-84/201 | 15.9% | 28.9% | 35.3% | 69.2% | 82.6% |
| クロフネ | 30-23-26-21-24-166/290 | 10.3% | 18.3% | 25.9% | 68.4% | 72.4% |
| ゴールドアリュール | 27-28-17-17-16-97/202 | 13.4% | 27.2% | 35.6% | 93.6% | 81.3% |
| フレンチデピュティ | 26-17-14-14-8-51/130 | 20.0% | 33.1% | 41.5% | 147.2% | 84.8% |
| ダイワメジャー | 22-11-14-18-16-90/171 | 12.9% | 19.3% | 25.7% | 116.1% | 70.4% |
母父成績に関しては、終盤の粘りや踏ん張りを補完するような種牡馬名が並んでいる印象。
クロフネやその父フレンチデピュティは芝の長距離戦でも母父として優秀ですし、それだけ1400ｍ戦とはいえ、タフなレース質になりやすいことが伺えます。
エスポワールシチーの父であるゴールドアリュールは、序盤のスピードを産駒、繁殖牝馬につたえて結果を残していると思います。
ダイワメジャーもスピードと言うよりかは、終盤の踏ん張りをよく伝えるイメージで、中央競馬では坂のあるコースでの相性が良い傾向。
そのダイワメジャーの名が、ここで上位ということは、重ねてになりますがそれだけこのコースが短距離ながらにしてタフなんだということがわかります。
川崎競馬1400ｍ上位騎手成績
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 森泰斗 | 100-61-45-42-23-95/366 | 27.3% | 44.0% | 54.6% | 88.9% | 79.2% |
| 山崎誠士 | 89-78-64-47-56-133/467 | 19.1% | 35.8% | 47.3% | 69.4% | 80.0% |
| 町田直希 | 86-59-52-57-41-179/474 | 18.1% | 30.6% | 39.9% | 85.9% | 77.9% |
| 笹川翼 | 57-57-44-45-32-104/339 | 16.8% | 33.6% | 45.4% | 68.4% | 69.5% |
| 野畑凌 | 53-58-45-45-34-179/414 | 12.8% | 26.8% | 36.2% | 73.1% | 81.6% |
トップは森泰斗騎手。ただベタ買いではプラスにはならず、馬の質以上にオッズがあまりつかないということがほとんどです。
それでも単勝90％近くは超がつくほどに優秀。
900ｍ戦の成績とは異なり高月厩舎とのコンビでもプラスになることはなく、森騎手の狙いは船橋からの参戦馬から。
町田直希がこの舞台は優秀で、鈴木義久厩舎や平田正一厩舎、佐藤博紀厩舎（JRA佐藤翔馬騎手のお父様）とのコンビの際は単複はともに優秀な数値を残しています。
1400ｍで馬券で堅実に勝ちに行くなら町田騎手を活かさない手はありません。
川崎競馬1400ｍ上位調教師(厩舎)成績
| 調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高月賢一 | 95-63-54-43-43-226/524 | 18.1% | 30.2% | 39.3% | 66.8% | 80.6% |
| 山崎裕也 | 59-57-43-52-44-173/428 | 13.8% | 27.1% | 36.7% | 78.9% | 77.0% |
| 内田勝義 | 56-52-46-38-35-179/406 | 13.8% | 26.6% | 36.0% | 57.3% | 73.5% |
| 佐々木仁 | 55-32-32-38-31-151/339 | 16.2% | 25.7% | 34.2% | 117.8% | 78.0% |
| 鈴木義久 | 54-43-33-37-40-146/353 | 15.3% | 27.5% | 35.4% | 95.0% | 74.3% |
トップは高月厩舎。勝率も20％近くあり、さすが川崎トップステーブルの一つと言えます。
地元では山崎誠士騎手が兄と父とのラインがあるので、積極的に森泰斗騎手や矢野貴之騎手といった他場のトップジョッキーを起用しています。
ですのでどうしても馬券的な旨味がないのはたしかですが、その分価値に拘っていることが伺えますし、ストレートに狙うよりかは、この率を頼りつつ、馬券の軸にしたり、相手にはしっかり入れて改修を狙うほうが賢明でしょう。
山崎裕也厩舎は上に書いたように、弟・山崎誠士騎手とのコンビが中心。
内田勝義厩舎は、町田直希騎手とのコンビで一番勝ち星を上げているものの、少しこの舞台では勝ちきれていない感じです。
回収率向上のヒント！川崎競馬1400ｍの特徴まとめ
★コーナーがタイトな分、「逃げ」が圧倒的有利
★極端ではないが、比較的内枠が有利
★3頭、4頭分外を回ることになると大分厳しいので、その中で好走した馬は評価できる
★外枠を狙う際は外2頭分のところで回れるかを吟味する必要がある
★エスポワールシチー産駒が成績トップで先行型で買い
★マジェスティックウォリアー産駒も優秀だが1枠、2枠の成績が凹みあり。
★母父は持久力に優れているタイプが優秀
★騎手で儲けるなら町田騎手と特定の厩舎との組み合わせから
★高月厩舎で儲けるなら馬券の軸にするのがベター
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