このページでは、川崎競馬場2000m戦の特徴、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
川崎競馬2000mコース概要
スタート地点は、2コーナーを回りきって向正面100mほど進んだところ。
コーナーを6回まわるコース形態となっています。
【よく見られる傾向】
・パターン1:1周目のスタンド前でグッとペースが落ちてそのままレースが進行。
向正面600m標識辺りからペースアップでの前残り
・パターン2:1周目のスタンド前でペースが落ちたところを見計らって、序盤は後方に位置していた馬が一気に先行勢に圧をかけ、その馬共々先行勢も総崩れ
・パターン3:先行したい馬同士がガリガリと競り合って、タフな流れに。
後方勢が台頭(川崎よりも浦和の2000mでよく見られるパターンでもあります)
近年では、C級の平場戦で組まれることも多くなっており、
「スタートで出脚がそこまで良くないタイプの馬」
「※1ズブいことから1400m、1500m戦等では勝負になかなか加われない馬」
の活躍する舞台になっていると言えます。
★脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 49-36-19-15-18-99/236 | 20.8% | 36.0% | 43.6% | 245.3% | 123.9% |
先行 | 54-56-52-32-33-193/420 | 12.9% | 26.2% | 37.9% | 71.9% | 88.9% |
差し | 43-55-60-77-69-395/699 | 6.2% | 14.0% | 21.5% | 39.1% | 66.5% |
追込 | 9-8-24-31-35-284/391 | 2.3% | 4.3% | 10.0% | 17.7% | 24.6% |
別の距離と比較した際には若干「先行」脚質の馬の勝率が上昇していますが、基本的に逃げ、先行有利は変わり有りません。
タイトなコーナーを6回も回るというコースの特性上、やはり外々の競馬を選択してレースをするよりかは、コーナーロスを抑えて立ち回れる逃げ脚質の馬が圧倒的に有利と言わざるを得ません。
競馬は「逃げ有利」がセオリーですが、川崎コースにおいては、さらにその格言にバフがかかっているといってもいいでしょう。
川崎競馬2000m 枠順別成績
★枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 15-24-12-17-14-70/152 | 9.9% | 25.7% | 32.2% | 54.4% | 80.4% |
2 | 11-18-14-21-16-75/155 | 7.1% | 18.7% | 26.5% | 104.9% | 79.2% |
3 | 24-10-27-14-18-107/200 | 12.0% | 17.0% | 30.5% | 94.7% | 84.6% |
4 | 12-13-16-20-21-141/223 | 5.4% | 11.2% | 17.0% | 38.4% | 45.4% |
5 | 27-16-18-20-16-133/230 | 11.7% | 18.7% | 25.7% | 89.0% | 58.5% |
6 | 18-28-25-20-24-140/255 | 7.1% | 18.0% | 26.7% | 45.0% | 84.5% |
7 | 27-22-24-16-23-155/267 | 10.1% | 18.4% | 26.6% | 97.0% | 69.3% |
8 | 21-24-19-27-23-155/269 | 7.8% | 16.7% | 23.8% | 46.4% | 65.7% |
枠順別の成績では若干の内有利。
勝率もそうですが、1~4枠の複勝率の高さからそう判断しました。
ただし、極端に外枠がダメだということもありません。
むしろ外枠で砂を被らないように走れたほうが能力が発揮できるタイプも多くいますから、枠を気にしすぎは注意。
一番良いのは、内枠で逃げられるor好位のインで多少砂を被っても我慢が効くタイプになるでしょう。
川崎競馬2000m上位種牡馬成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
リーチザクラウン | 12-3-2-7-1-4/29 | 41.4% | 51.7% | 58.6% | 208.3% | 135.2% |
ベルシャザール | 8-6-8-6-3-15/46 | 17.4% | 30.4% | 45.7% | 91.7% | 105.2% |
ダノンバラード | 6-0-2-3-0-8/19 | 31.6% | 31.6% | 42.1% | 108.4% | 78.4% |
バンブーエール | 6-3-1-0-0-1/11 | 54.5% | 81.8% | 90.9% | 134.5% | 139.1% |
ルーラーシップ | 5-10-7-7-5-31/65 | 7.7% | 23.1% | 33.8% | 16.6% | 68.3% |
トップはリーチザクラウン産駒になりますが、これはリーチアディールという馬がかなり2000m戦で勝ち星を重ねているため、参考外と考えたほうが良いかもしれません。
正直に書いていくと、他の種牡馬もそうで、この川崎2000m戦はリピーターが大変多いコースです。
先にも書いたことと重複しますが、「出脚があまりつかない馬」や「ズブい馬」の中でも能力は高い馬が結果を出しやすいコースで求められる資質がひたすらに「体力」なので、ある種血統面では単調です。
連勝していたり、安定して成績を残している馬を馬券の軸に相手を考えて買ってみるというのが馬券的な勝利の近道と言えるかもしれません。
川崎競馬2000m上位母父血統成績
母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オペラハウス | 8-0-1-2-1-2/14 | 57.1% | 57.1% | 64.3% | 199.3% | 120.0% |
マンハッタンカフェ | 7-2-2-0-0-15/26 | 26.9% | 34.6% | 42.3% | 359.2% | 99.6% |
サウスヴィグラス | 6-3-4-2-3-7/25 | 24.0% | 36.0% | 52.0% | 58.4% | 84.8% |
グラスワンダー | 6-4-2-1-3-17/33 | 18.2% | 30.3% | 36.4% | 112.4% | 113.6% |
クロフネ | 6-8-4-3-2-26/49 | 12.2% | 28.6% | 34.7% | 81.8% | 94.9% |
種牡馬と共通して、首位のオペラハウスは、リーチアディールという馬の母父であり、その成績が色濃く反映されている結果になります。
着別度数からして、一番血統として優秀と感じるのは、5番目のクロフネで、回収率こそプラスでは有りませんが、数多くのサラブレッドの母父として、この舞台でもかなり安定的な成績を残しています。
ほかでは、マンハッタンカフェも近年の平場戦では、サンオークレアという馬が残した好成績の跡が色濃く残っている状況ですが、血統構成としては、やはり中長距離向き。
結論として、種牡馬欄と同じになりますが、このコースはかなりリピーター率の高いコースであると言えます。
川崎競馬2000m上位騎手成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
笹川翼 | 21-19-9-12-2-28/91 | 23.1% | 44.0% | 53.8% | 68.7% | 91.1% |
町田直希 | 16-18-15-9-10-32/100 | 16.0% | 34.0% | 46.0% | 83.1% | 103.8% |
森泰斗 | 11-7-12-7-9-24/70 | 15.7% | 25.7% | 40.0% | 95.6% | 71.0% |
山崎誠士 | 9-7-7-9-12-34/78 | 11.5% | 20.5% | 29.5% | 53.2% | 53.3% |
矢野貴之 | 9-16-15-5-13-25/83 | 10.8% | 30.1% | 47.0% | 73.0% | 111.3% |
トップは笹川騎手。複勝率は50%超えとかなり安定した成績を残している印象。
複勝回収率も90%あまりですので、馬券の軸として適している騎手の1人です。
成績的に素晴らしいと思うのは、町田騎手と矢野騎手。
トップジョッキーはどうしても人気選考になる中、複勝回収率100%超える条件を持っているのは馬券を購入する側からすれば有り難い話。
二人とも複勝率も高いですし、注目でしょう。
加えて、別の記事にも記載していますが森泰斗騎手はコーナーが4つ以上のコースでは本当に立ち回りが素晴らしく、長年トップジョッキーの座であることも頷けます。
川崎競馬2000m上位調教師(厩舎)成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
林隆之 | 22-15-9-14-9-53/122 | 18.0% | 30.3% | 36.9% | 132.2% | 76.0% |
小久保智 | 11-4-6-3-3-14/41 | 26.8% | 36.6% | 48.8% | 155.4% | 98.0% |
山崎裕也 | 10-6-2-4-2-31/55 | 18.2% | 29.1% | 32.7% | 49.5% | 54.9% |
加藤誠一 | 8-3-5-2-7-34/59 | 13.6% | 18.6% | 25.4% | 81.2% | 105.4% |
佐々木仁 | 7-3-7-7-7-25/56 | 12.5% | 17.9% | 28.6% | 76.8% | 53.7% |
川崎2000m戦は調教師成績の特徴がハッキリとしており、林隆之厩舎の勝ち星、さらには回収率が断然。
わかりやすく厩舎の得意舞台であるという認識で良いと思います。
さらに、林隆之厩舎が笹川騎手起用の際は割増で評価で。
浦和から遠征してくる小久保厩舎もかなりの好成績で、勝率、連対率、複勝率とかなり優れた数字を残しています。
他、南関東別の3場からこの舞台へ遠征してくる馬は、馬の適性を見定めてこの舞台を狙ってくる傾向があります。
理由としては、先にも書いたことと重複しますが、リピーターが強いコースなので、コースや流れが特徴的で、「ハマる馬にはハマるから」という考察ができます。
回収率向上のヒント!競馬mの特徴まとめ
★ある程度レースパターンが決まっている
★コース形態上、2000mになっても逃げ・先行がかなり有利
★若干内の方が有利という枠傾向
★逃げor好位インで砂かぶりに対応歴のある馬が狙い
★血統的には中長距離型が向くのはたしかも、それ以上にリピーターを重視
★騎手成績、トップは笹川騎手も町田騎手、矢野騎手がお買い得
★林隆之が地元では最も狙いやすい
★遠征勢は小久保厩舎を筆頭に、好成績が多い
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