このページでは、川崎競馬場2100m戦の特徴、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
なお、この2100m戦は重賞競走やOP競走に限ったりと、施行回数が少ないので、過去10年分の成績を収集し、考察しています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
川崎競馬2100mコース概要
スタートは900m戦と同じ、2コーナーを回り切ったところから。
コーナー6回と器用さが求められる形態ではありますが、1400m、1500m、1600m、2000mとは異なり、絶対的な逃げ・先行有利というわけではなく。
★脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 16-17-10-8-11-57/119 | 13.4% | 27.7% | 36.1% | 100.3% | 93.8% |
先行 | 20-21-16-24-10-102/193 | 10.4% | 21.2% | 29.0% | 39.9% | 77.2% |
差し | 16-22-31-26-36-212/343 | 4.7% | 11.1% | 19.8% | 46.1% | 63.9% |
追込 | 4-6-5-8-9-202/234 | 1.7% | 4.3% | 6.4% | 9.6% | 20.3% |
他の距離とは異なり、逃げ・先行が有利と言い切れない理由はいくつかあります。
・施行される条件が上級条件であることから、差せる力を持つ馬が多く出走してくるため。
・下級条件で組まれる2000m戦とは異なり、ハイレベル戦になると、1回目のスタンド前でペースが緩むことが少ないため。
・ペース落ちがない分、2周目の向上面から目標(逃げ馬)を定めてペースアップできる馬の方が、逃げ馬に強いプレッシャーをかけることができるため。
川崎競馬2100m 枠順別成績
★枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7-5-9-5-7-43/76 | 9.2% | 15.8% | 27.6% | 48.6% | 62.9% |
2 | 4-10-3-6-4-42/69 | 5.8% | 20.3% | 23.2% | 50.3% | 69.6% |
3 | 9-7-6-11-5-64/102 | 8.8% | 15.7% | 20.6% | 43.4% | 52.5% |
4 | 5-6-9-7-13-65/105 | 4.8% | 10.5% | 19.0% | 65.5% | 70.1% |
5 | 6-13-4-6-11-85/125 | 4.8% | 15.2% | 18.4% | 34.7% | 58.7% |
6 | 6-7-7-10-11-94/135 | 4.4% | 9.6% | 14.8% | 11.1% | 40.7% |
7 | 8-10-13-10-6-88/135 | 5.9% | 13.3% | 23.0% | 46.5% | 77.9% |
8 | 11-8-11-11-9-92/142 | 7.7% | 13.4% | 21.1% | 50.0% | 50.0% |
勝率を見ていくと、内、特に最内枠の成績は良いように思います。
やはり川崎の小回りでコーナー6回ともなると、終始外々の競馬ではロスが大きくなります。
逃げるor内でロスなく脚をタメる競馬で、最後の3、4角は上手く外へと進路を取りながら勢いをつけていきたいというジョッキー心理も推察されます。
砂被りNGで、外々を回らなければならないような個性の馬は、余程力が抜けていないと、一筋縄ではいかないように感じます。
川崎競馬2100m上位種牡馬成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パイロ | 4-4-1-4-2-32/47 | 8.5% | 17.0% | 19.1% | 49.4% | 32.8% |
ジャングルポケット | 4-1-1-1-0-12/19 | 21.1% | 26.3% | 31.6% | 337.4% | 108.4% |
マジェスティックウォリアー | 3-0-0-1-1-5/10 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 634.0% | 112.0% |
サウスヴィグラス | 3-4-2-3-2-18/32 | 9.4% | 21.9% | 28.1% | 34.4% | 65.9% |
フリオーソ | 2-2-2-2-2-11/21 | 9.5% | 19.0% | 28.6% | 111.4% | 71.9% |
エーピーインディ系の台頭が大変目立つ舞台。
その中でもマジェスティックウォリアー産駒が近年この舞台では活躍が目立ちます。
2024年の川崎記念ではライトウォーリアが勝利。
さらに、集計期間外となってしまいましたが、2024年のロジータ記念もマジェスティックウォリアー産駒のローリエフレイバーが8番人気で勝利を収めています。
ダート中距離のマジェスティックウォリアー産駒は、中央競馬においても買い条件が多いので、血統情報として覚えておくとお得でしょう。
川崎競馬2100m上位母父血統成績
母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス | 6-5-6-3-2-36/58 | 10.3% | 19.0% | 29.3% | 72.8% | 79.7% |
アサティス | 4-3-1-3-0-9/20 | 20.0% | 35.0% | 40.0% | 83.5% | 92.5% |
クロフネ | 3-2-1-4-2-16/28 | 10.7% | 17.9% | 21.4% | 22.1% | 45.7% |
アグネスデジタル | 3-0-1-3-0-12/19 | 15.8% | 15.8% | 21.1% | 74.7% | 41.1% |
ティンバーカントリー | 3-1-1-1-1-8/15 | 20.0% | 26.7% | 33.3% | 55.3% | 159.3% |
母父成績としては、サンデーサイレンスが一番目立つ成績に。
ただ、データ数は多くありませんし、系統的に強い色が見られないことも確かです。
特定のコレっ!という血統に拘ることはないと思いますが、中長距離血統が合うことは間違いありません。
今回集計期間内で首位となったサンデーサイレンスをはじめとする系統や、ダート中距離は種牡馬成績でも好成績のようにパイロやマジェスティックウォリアーのようなエーピーインディ系が今後台頭してくると思います。
川崎競馬2100m上位騎手成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
森泰斗 | 10-7-2-3-6-26/54 | 18.5% | 31.5% | 35.2% | 77.2% | 59.8% |
山崎誠士 | 5-3-5-4-3-25/45 | 11.1% | 17.8% | 28.9% | 57.8% | 68.2% |
御神本訓史 | 5-6-8-6-1-18/44 | 11.4% | 25.0% | 43.2% | 45.9% | 123.9% |
矢野貴之 | 4-7-2-5-9-26/53 | 7.5% | 20.8% | 24.5% | 75.3% | 52.5% |
本橋孝太 | 4-1-0-4-1-18/28 | 14.3% | 17.9% | 17.9% | 55.7% | 27.9% |
勝利数や率を含めても森泰斗騎手が最も優秀。
コーナーの数が増えれば増えるほどに森騎手の立ち回りの巧さというのは、目立つと個人的には感じるところ。
他にも上位は名手揃い。
特に御神本騎手は、複勝率は40%超えで回収率も100%を超える数字を残しています。
川崎競馬2100m上位調教師(厩舎)成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
小久保智 | 7-6-4-4-7-47/75 | 9.3% | 17.3% | 22.7% | 56.3% | 55.5% |
内田勝義 | 7-6-1-3-1-33/51 | 13.7% | 25.5% | 27.5% | 103.5% | 59.8% |
川島正一 | 4-8-4-3-4-15/38 | 10.5% | 31.6% | 42.1% | 76.8% | 111.6% |
荒山勝徳 | 3-3-2-0-1-4/13 | 23.1% | 46.2% | 61.5% | 45.4% | 109.2% |
藤田輝信 | 3-3-2-1-1-11/21 | 14.3% | 28.6% | 38.1% | 143.3% | 172.4% |
上級条件で組まれる距離であることから、遠征厩舎の成績が目立ちます。
トップは浦和の小久保厩舎。
ただ出走数も多いので、精査は必要になります。
地元のトップは内田勝義厩舎で、そのあとは船橋の川島厩舎、さらには大井の荒山厩舎、藤田厩舎が続きます。
回収率向上のヒント!川崎競馬2100mの特徴まとめ
★ロスなく回れる最内枠が好成績
★他の距離と異なり逃げ一辺倒とはいかない。
→上級条件で力ある馬が揃うと道中緩まず、展開的に先行勢が有利になりづらい
★種牡馬は近年エーピーインディ系台頭。
★特にマジェスティックウォリアー産駒の成績が目立つ
★母父は現状サンデーサイレンス系、今後エーピーインディ系も成績を上げてきそう
★森泰斗騎手はコーナー数が多いほど、立ち回り力が光る
★地元トップは内田厩舎も、他場遠征厩舎の成績が目立つ
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