このページでは、船橋競馬場1200m戦の特徴、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
船橋競馬1200mコース概要
スタート地点は2コーナーから少し引き込んだところに位置しています。
最初の200mがコーナーを使いつつなので、安全面が考慮されフルゲートは12頭という設定となっています(同じ短距離でも1000mは14頭がフルゲート)。
南関東4場所の中では最も砂圧が厚く、時計のかかりやすい船橋競馬場。
調教施設も基本的に競馬場の内馬場や本場場が主体となるので、負荷がかかりやすい分、所属馬はよく鍛えられ、近年に渡っても強い馬が送り出されやすい印象があります。
★脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 231-144-111-88-65-321/960 | 24.1% | 39.1% | 49.7% | 146.1% | 109.3% |
先行 | 267-250-228-189-150-793/1877 | 14.2% | 27.5% | 39.1% | 89.5% | 88.3% |
差し | 176-227-239-303-302-1462/2709 | 6.5% | 14.9% | 22.8% | 67.2% | 61.3% |
追込 | 43-97-139-136-200-1187/1802 | 2.4% | 7.8% | 14.4% | 26.7% | 50.0% |
距離からしても脚質傾向は逃げが圧倒的に有利。
特にC3や下級条件であればあるほど、スンナリ先行した馬が上位に残りやすい傾向は顕著です。
後方からになった馬は、下級条件ではシビアな物言いになってしまいますが「差してくる力」がありません。
・競馬は基本的に逃げ・先行が有利
・距離の短さがさらにその傾向を強めている
・後方から差してくる馬の多くに力が残っていない(もちろん例外あり)
という3つの条件から、特に前半レースでは前残りになるレースパターンが多く見られます。
船橋競馬1200m 枠順別成績
★枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 51-49-50-66-75-423/714 | 7.1% | 14.0% | 19.9% | 53.0% | 56.9% |
2 | 51-58-86-71-67-375/708 | 7.2% | 15.4% | 25.8% | 61.0% | 77.4% |
3 | 59-69-59-73-82-368/710 | 8.3% | 18.0% | 25.5% | 80.1% | 67.0% |
4 | 72-85-55-75-56-368/711 | 10.1% | 22.1% | 28.7% | 58.1% | 61.2% |
5 | 95-71-99-104-99-525/993 | 9.6% | 16.7% | 25.3% | 58.9% | 65.0% |
6 | 109-109-124-120-104-535/1121 | 9.9% | 19.8% | 30.3% | 83.1% | 78.4% |
7 | 140-123-117-91-114-604/1189 | 11.8% | 22.1% | 31.3% | 70.4% | 71.7% |
8 | 140-154-127-116-120-576/1233 | 11.4% | 23.8% | 34.1% | 101.8% | 84.6% |
コースの形態上、距離ロス自体は内枠のほうが少ないように思いますが、外から押して積極策を取る馬がいると、どうしても内枠の馬は押し込められて力が発揮できないパターンがあります。
その分、外からスンナリ先行できる馬が有利かなという見方ができるかと思います。
(地方競馬では、どの競馬場でも外からスンナリが一番安全な戦法だと個人的には考えています)
また、集計期間はオーストラリアのアルバニー産の砂に替えてからのもの。
替えた直後は外枠有利が顕著だったので、その分の数字が未だに尾を引いている可能性も考えられます。
船橋競馬1200m上位種牡馬成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
シニスターミニスター | 26-14-11-12-6-55/124 | 21.0% | 32.3% | 38.7% | 85.6% | 86.4% |
ロードカナロア | 25-22-17-13-9-45/131 | 19.1% | 35.9% | 46.6% | 84.8% | 86.5% |
ヘニーヒューズ | 23-22-19-9-11-51/135 | 17.0% | 33.3% | 45.9% | 59.6% | 111.6% |
アジアエクスプレス | 21-22-13-16-20-77/169 | 12.4% | 25.4% | 32.5% | 99.2% | 63.6% |
パイロ | 20-14-11-11-20-70/146 | 13.7% | 23.3% | 29.5% | 57.3% | 52.2% |
シニスターミニスター産駒は、現在の白砂(アルバニー産)との相性の良い産駒が多いようで、勝率も20%超え。ぜひチェックしたいところ。
さらにロードカナロアとヘニーヒューズといったストームキャット感の強い2頭に関しても、成績は上位です。
ヘニーヒューズに至っては、複勝の回収率が100%超え、そして率自体も45.9%と結構強烈な印象。
ロードカナロア産駒も現役時代のイメージからダート大丈夫なのかな?と心配される方もいらっしゃるかと思いますが、中央地方通じてよく走るので、積極的に狙っていきましょう。
船橋競馬1200m上位母父血統成績
母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 22-19-16-18-14-68/157 | 14.0% | 26.1% | 35.7% | 53.4% | 71.5% |
フレンチデピュティ | 21-25-17-25-19-77/184 | 11.4% | 25.0% | 33.2% | 115.3% | 83.2% |
ブライアンズタイム | 20-8-7-2-11-52/100 | 20.0% | 28.0% | 35.0% | 179.7% | 77.5% |
ゴールドアリュール | 20-25-14-14-14-83/170 | 11.8% | 26.5% | 33.5% | 53.1% | 89.5% |
シンボリクリスエス | 19-15-27-22-26-116/225 | 8.4% | 15.1% | 26.7% | 66.0% | 81.1% |
母父成績ではなんとディープインパクトがトップ。
他の南関の競馬場でディープインパクトが母父成績で上位に出てくることがなかったのでこれは驚き。
フレンチデピュティにブライアンズタイムもさらには、中距離質ゴールドアリュールとシンボリクリスエスも上位ということは、短距離ながらも他場の短距離戦とは、異質であることが考えられます。
具体的には短距離戦ながらも、かなりのタフさが求めれる舞台であることが血統からは考えられます。
血統からアプローチする際には、種牡馬成績と合わせて、マイルぐらいが本当はベストなのではなかろうか、という血統構成馬から狙うといいかもしれません。
船橋競馬1200m上位騎手成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
本田正重 | 62-39-31-37-35-120/324 | 19.1% | 31.2% | 40.1% | 104.4% | 87.2% |
笹川翼 | 60-57-45-22-17-84/285 | 21.1% | 41.1% | 56.1% | 63.3% | 94.3% |
御神本訓史 | 44-22-22-10-8-33/139 | 31.7% | 47.5% | 61.2% | 82.4% | 94.2% |
張田昂 | 38-31-27-17-14-77/204 | 18.6% | 33.8% | 44.6% | 56.9% | 75.5% |
和田譲治 | 37-21-25-17-29-132/261 | 14.2% | 22.2% | 30.7% | 113.1% | 76.7% |
断然トップは、森泰斗騎手だったのですが、2024年11月いっぱいで引退されましたので、今回は上位の表からは外させてもらっています。
森騎手を除くと、トップは本田正重騎手になりました。
パワーと言うよりかは、バランスの良さでアプローチするジョッキーで、あたりが柔らかく、馬群を起用に捌くような技量に長けているジョッキーです。
JRAでいうと戸崎圭太騎手に近いイメージです。
複勝率で見ていくと笹川翼騎手と、御神本訓史騎手の数字が抜けています。
中でも、笹川騎手は米谷厩舎、御神本騎手は川島正一厩舎とのコンビで結果を残しています。
あとは勝ち星では僅差ですが、張田騎手と和田騎手が続いていますが、張田騎手の方が複勝率で考えると安定感がありそうです。
船橋競馬1200m上位調教師(厩舎)成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
新井清重 | 88-54-41-46-34-164/427 | 20.6% | 33.3% | 41.7% | 141.7% | 82.2% |
川島正一 | 59-41-41-37-24-118/320 | 18.4% | 31.3% | 43.1% | 77.1% | 84.2% |
山田信大 | 42-40-23-26-15-90/236 | 17.8% | 34.7% | 42.8% | 71.0% | 76.0% |
斉藤敏 | 38-38-46-46-41-237/446 | 8.5% | 17.0% | 26.2% | 71.1% | 65.4% |
岡林光浩 | 37-52-56-36-31-135/347 | 10.7% | 25.6% | 41.5% | 102.3% | 89.9% |
上位の厩舎は、斎藤厩舎を除くと軒並み複勝率が40%とかなりのハイアベレージ。
トップの新井厩舎は、他場の平場キラーでもあり、馬の起用がかなりキメ細かく戦略性に富んでいます。
下級条件の1200m戦で、人気することも多々ありますが、安定感は抜群です。
一方で川島正一厩舎はクラスに関係なく、同じ条件で連勝させたり、勢いを維持することに長けているイメージです。
山田信大厩舎は張田騎手と矢野騎手起用の際。
斎藤厩舎は和田譲治騎手で。
そして岡林厩舎は、石崎駿騎手を使ってくるときが人気薄でも要注意。
回収率向上のヒント!船橋競馬1200mの特徴まとめ
★様々な要因が重なり「逃げ」「先行」が圧倒的有利
★コース形態上、内の馬が押し込められるリスクから外枠が有利で狙いやすい
★ヘニーヒューズ産駒の安定感が高い
★母父には中距離質の馬が台頭しており、短距離ながらもタフさが求められる
★騎手成績では、笹川騎手と御神本騎手の安定感が目立つ
★新井清重厩舎の下級条件は人気になるがよく走る
★岡林厩舎×石崎駿騎手は人気薄でも抑えておくべし
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