このページでは、大井競馬場1200m戦の特徴、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
大井競馬1200mコース概要
スタート地点は、2コーナーを回り切って、向正面の入り口。
大井競馬場では、最も波乱が起きやすい舞台であり、大井競馬を予想する上では最も難しい舞台と言えます。
門別競馬場や金沢競馬場など、冬季にシーズンオフが存在する競馬場から移籍してくる馬の影響もあり、冬場はフルゲートの16頭で組まれることが多くあります。
6ハロン戦ですから、基本的には逃げ・先行有利ではあるものの、これが先行争いが厳しくなったりすると、直線で入り乱れるようにして差し、追込み馬も台頭するので、展開の読みが最大のポイント。
しかし、基本的には逃げ馬が強い舞台です。
人気薄は逃げ馬からも出現しますし、水を含んだ際にはセオリー通り前が残るので、逃げ馬には要注意でしょう。
★脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 191-130-69-58-55-320/823 | 23.2% | 39.0% | 46.7% | 222.6% | 122.7% |
先行 | 159-161-170-116-95-707/1408 | 11.3% | 22.7% | 34.3% | 74.5% | 92.0% |
差し | 92-127-168-214-215-1504/2320 | 4.0% | 9.4% | 16.2% | 72.0% | 66.5% |
追込 | 13-38-47-65-91-1040/1294 | 1.0% | 3.9% | 7.0% | 8.7% | 36.1% |
どの舞台にも言えることにはなりますが、大井の1200m戦はより一層、狙いたい馬が、いいポジションを取れそうなのか、また展開的に恵まれそうなのかを吟味する必要があります。
大井競馬1200m 枠順別成績
★枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 54-32-33-48-44-316/527 | 10.2% | 16.3% | 21.3% | 92.0% | 60.4% |
2 | 54-50-35-45-56-342/582 | 9.3% | 17.9% | 23.4% | 117.0% | 76.4% |
3 | 38-62-55-68-52-444/719 | 5.3% | 13.9% | 20.9% | 36.9% | 64.9% |
4 | 64-58-68-63-53-463/769 | 8.3% | 15.9% | 24.4% | 130.0% | 97.5% |
5 | 61-63-55-56-70-490/795 | 7.7% | 15.6% | 21.6% | 81.3% | 66.8% |
6 | 70-71-63-64-57-483/808 | 8.7% | 17.5% | 24.6% | 101.1% | 78.3% |
7 | 46-65-65-59-61-530/826 | 5.6% | 13.4% | 21.1% | 38.3% | 69.6% |
8 | 68-55-80-50-63-512/828 | 8.2% | 14.9% | 24.5% | 54.6% | 72.3% |
勝率ベースで見ていくと、内枠が有利。
ダッシュ力があって、スムーズに先行できるようであれば内枠の馬を信頼してみてもいいかもしれません。
被せられたくない先行馬の外枠も狙えるには狙えると思いますが、ワンターン戦とはいえ、コーナーを外3頭分回ることになるとなかなか苦しい競馬にはなります。
「外2で回ってこられるか否か…」が重要なポイントになると思います。
大井競馬1200m上位種牡馬成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 18-14-8-13-7-87/147 | 12.2% | 21.8% | 27.2% | 52.9% | 57.8% |
マジェスティックウォリアー | 15-6-1-10-4-53/89 | 16.9% | 23.6% | 24.7% | 189.9% | 74.8% |
ホッコータルマエ | 15-10-12-9-11-53/110 | 13.6% | 22.7% | 33.6% | 130.3% | 112.5% |
ヘニーヒューズ | 13-11-14-12-7-57/114 | 11.4% | 21.1% | 33.3% | 28.5% | 82.4% |
キンシャサノキセキ | 12-11-6-4-9-43/85 | 14.1% | 27.1% | 34.1% | 96.0% | 86.4% |
勝ち星トップは、エスポワールシチー産駒。
昨年は、JBCスプリントをイグナイターを制した舞台でもありますが、同馬だけではなく、エスポワールシチー産駒全般的に相性が良い舞台と覚えて良いでしょう。
外枠を引いて、スムーズな競馬ができたときのマジェスティックウォリアー産駒は脅威。
中距離戦だけではなく、短距離戦でも終いの気持ちの強さが求められることも多いため、ホッコータルマエ産駒も回収率で大幅プラスに。
1000m戦同様にヘニーヒューズ産駒も勝ち星上位ですが、お買い得ではなく。
一方で、集計期間内で勝ち星こそ上位ではないものの、成績が優秀な種牡馬成績を掲載します。
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
アジアエクスプレス | 12-9-7-12-7-72/119 | 10.1% | 17.6% | 22.7% | 104.7% | 71.8% |
アドマイヤムーン | 11-5-10-3-6-39/74 | 14.9% | 21.6% | 35.1% | 110.5% | 144.3% |
ドレフォン | 10-6-5-3-4-25/53 | 18.9% | 30.2% | 39.6% | 122.1% | 69.6% |
カレンブラックヒル | 10-5-4-8-6-42/75 | 13.3% | 20.0% | 25.3% | 407.2% | 151.1% |
シニスターミニスター | 10-13-7-7-5-70/112 | 8.9% | 20.5% | 26.8% | 169.4% | 87.8% |
アドマイヤムーン産駒は、長年芝ダートともに短距離戦で好成績。
父系はサウスヴィグラスと同じ、フォーティナイナー系なので、一応の合点はいきます。
カレンブラックヒル産駒は、地方競馬で今全国的に好成績。
金沢で活躍しているオヌシナニモノや兵庫県競馬の有力牝馬スマイルミーシャなど、既に結果を出している有力馬も存在します。
大井競馬1200m上位母父血統成績
母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
キングカメハメハ | 28-21-33-20-20-165/287 | 9.8% | 17.1% | 28.6% | 78.4% | 92.3% |
ゴールドアリュール | 19-29-16-17-10-101/192 | 9.9% | 25.0% | 32.8% | 159.3% | 93.9% |
フジキセキ | 16-11-12-15-10-91/155 | 10.3% | 17.4% | 24.5% | 62.5% | 95.6% |
スウェプトオーヴァーボード | 15-7-9-6-10-43/90 | 16.7% | 24.4% | 33.3% | 75.9% | 74.8% |
サウスヴィグラス | 13-15-12-8-9-63/120 | 10.8% | 23.3% | 32.5% | 187.7% | 101.8% |
母父成績ではキングカメハメハが大変優秀。
キングマンボ由来の終いの気持ちの強さを伝える傾向があります。
キングマンボ系は、繁殖の色を出しやすいという言われ方をよくされます。
しかし個人的には、他の馬の特色を出しつつ、そこに底力を付け加えるイメージで、終いの追い比べで強さを発揮しています。
他では、1000m戦の母父成績欄で記載しましたが、サウスヴィグラスは短距離戦の母父として大注目。
今後ダートグレードを制するような大物が出てくるのも時間の問題だと思います。
そうではない平場戦でも、適性が高い産駒は多いはずなので、見つけた際には注意してみてください。
大井競馬1200m上位騎手成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
矢野貴之 | 70-47-19-25-19-66/246 | 28.5% | 47.6% | 54.9% | 103.0% | 84.9% |
笹川翼 | 49-32-25-25-20-63/214 | 22.9% | 37.9% | 47.7% | 75.1% | 77.9% |
森泰斗 | 27-23-17-31-7-66/171 | 15.8% | 29.2% | 37.4% | 45.8% | 55.9% |
和田譲治 | 26-11-11-11-9-95/163 | 16.0% | 22.7% | 28.8% | 71.1% | 68.6% |
吉井章 | 24-31-23-27-14-131/250 | 9.6% | 22.0% | 31.2% | 182.2% | 132.0% |
トップは矢野貴之騎手。
スタートが上手なことと、馬のリズムをとっても大事にして騎乗される特徴です。
トップジョッキーですので、他の距離や他の競馬場でも常に上位成績を保っていますが、特に大井1200m戦成績が突出しています。
常に人気になりつつ、騎乗回数も多いながら単勝回収率がプラスで複勝率は5割越え。
大井1200m戦は矢野騎手が侮れないと考えておくと良いことがあるはずです。
これは知っていると知らないのとでは、大きな差の出る情報です。
他、注目の騎手は吉井章騎手。
若手から中堅への橋を渡っている最中ともいえるキャリアですが、吉井騎手の場合は序盤は無理をさせずに馬のリズムで走らせて直線差し込んでくる姿が特徴的。
この舞台では「逃げ」というよりかは「差し」でこそのジョッキーです。
大井競馬1200m上位調教師(厩舎)成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
坂井英光 | 29-16-9-6-4-16/80 | 36.3% | 56.3% | 67.5% | 102.2% | 100.9% |
荒山勝徳 | 29-17-11-8-7-38/110 | 26.4% | 41.8% | 51.8% | 98.5% | 75.5% |
赤嶺本浩 | 23-13-16-11-20-127/210 | 11.0% | 17.1% | 24.3% | 178.9% | 84.9% |
的場直之 | 22-20-7-7-7-37/100 | 22.0% | 42.0% | 49.0% | 127.6% | 98.1% |
橋本和馬 | 18-21-6-9-9-78/141 | 12.8% | 27.7% | 31.9% | 116.8% | 87.3% |
なんと驚異的なのが坂井英光厩舎の成績。
出走回数なども考えるとこれはかなり優秀な成績ということができます。
別記事でもご紹介しますが、西啓太騎手と坂井厩舎は大変好相性なので、見つけた際は人気薄でも抑えるようにしましょう!
他、荒山、的場厩舎も勝率からみてもかなり好成績なので、出走表をご覧になった際にはぜひ厩舎情報もチェックしてみると良いでしょう。
回収率向上のヒント!大井競馬1200mの特徴まとめ
★大井競馬で最も波乱の起こりやすい舞台
★逃げ有利も差しが絶望的なわけでない。
★スムーズな競馬が叶うなら内枠有利
★エスポワールシチー産駒は父譲りの先行力がコースとの相性良
★ホッコータルマエ、カレンブラックヒル産駒も注目
★母父はサウスヴィグラス
★矢野貴之騎手の成績が突出。穴騎手は差しの吉井章騎手
★坂井英光厩舎の成績が驚異的。荒山、的場も好成績
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