このページでは、浦和競馬場800m戦のコース特徴と過去3年の成績から、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
浦和競馬800mコース概要
スタート地点は、2コーナーを回り切ったところから。
2000m戦と同じ個所にスターティングゲートが設けられています。
3コーナーまでの距離は、約400m。
4コーナーからゴールまでは約220mと南関東競馬4場の中でも一番直線コースが短いコーストラックになります。
800m戦に関しては、短距離戦ということもあり、圧倒的に逃げ馬が有利。
★脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 188-118-60-34-22-23/445 | 42.2% | 68.8% | 80.9% | 246.6% | 165.1% |
先行 | 92-132-145-108-88-214/779 | 11.8% | 28.8% | 46.0% | 74.0% | 114.7% |
差し | 14-42-82-124-141-678/1081 | 1.3% | 5.2% | 10.5% | 18.3% | 27.8% |
追込 | 0-4-6-27-43-678/758 | 0.0% | 0.5% | 0.9% | 0.0% | 2.8% |
逃げ馬の単勝・複勝とも回収率は100%を超えていますが、その逃げ馬を当てることが難しいのが南関東競馬です。
そして追込み馬は勝率0%。
前走から距離短縮+前走コーナー通過順が出走頭数の半分より後ろになっていた場合は、馬券としては消しでいいでしょう。
(普段はテンに速いのに、前走だけ出遅れてしまった場合や、突進などの特別なスタート事情で負けてしまった場合は検討の余地あり)
ここまでは、基礎的なことしかかいていませんが、まずは基本的な要素からさらって、無駄な買い目を減らしていくことが大切です。
浦和競馬800m 枠順別成績
★枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 29-33-21-29-52-128/292 | 9.9% | 21.2% | 25.7% | 61.6% | 59.7% |
2 | 24-30-31-34-25-146/290 | 8.3% | 18.6% | 26.6% | 45.3% | 56.0% |
3 | 27-23-30-29-21-160/290 | 9.3% | 17.2% | 25.2% | 89.2% | 55.1% |
4 | 35-18-24-35-26-154/292 | 12.0% | 18.2% | 23.3% | 80.6% | 51.3% |
5 | 39-44-31-47-47-247/455 | 8.6% | 18.2% | 23.5% | 37.0% | 57.7% |
6 | 39-55-53-36-44-251/478 | 8.2% | 19.7% | 29.7% | 64.3% | 73.8% |
7 | 45-45-53-48-37-255/483 | 9.3% | 18.6% | 29.4% | 48.9% | 70.3% |
8 | 56-48-50-35-42-257/488 | 11.5% | 21.3% | 31.6% | 72.5% | 71.5% |
出走各馬のダッシュ力に依拠する部分が非常に大きいようで、あまり枠的な有利不利は見られませんでした。
ただし、ダートスプリンター、特に南関東競馬をはじめとする地方競馬在籍のサラブレッドは内枠で包まれたり、砂を被ってしまうと嫌気が差して能力が発揮できない個性の馬が多いのも事実。
それを考慮すると、外目の枠を引いて且つ理想はハナだけど、番手でも我慢が利くタイプの馬が一番馬券的には安定していると言えます。
浦和競馬800m上位種牡馬成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パイロ | 14-10-11-7-8-60/110 | 12.7% | 21.8% | 30.0% | 71.9% | 59.7% |
アジアエクスプレス | 11-9-9-2-5-31/67 | 16.4% | 29.9% | 41.8% | 50.0% | 97.3% |
トゥザワールド | 11-4-4-6-10-22/57 | 19.3% | 26.3% | 31.6% | 294.0% | 82.6% |
シニスターミニスター | 11-5-6-8-6-31/67 | 16.4% | 23.9% | 32.8% | 76.1% | 69.9% |
キングズベスト | 10-5-5-4-4-29/57 | 17.5% | 26.3% | 35.1% | 153.5% | 73.9% |
リピーターコースの側面もある浦和の800m戦。
一頭の馬がこの舞台で何連勝とすることもあるので、種牡馬や母父成績には少し偏りも見られますが、回収率は一息のなものの、パイロ産駒はバラつきがありながらも成績を残しています。
正直あとの種牡馬成績というのは…特定の一頭や二頭が記録したスコアという感じ。
リピーターコースであることが分かることだけでも良いことですが、血統がコレだから良い!という推理はしづらいコースです。
しかし、他場の成績を見て感じるのは、1000m前後はやはりヘニーヒューズや他ヘネシーを経由しているストームキャット系の成績が良好なので、浦和の800m戦との相性も傾向的には良いはずです。
浦和競馬800m上位母父血統成績
母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ネオユニヴァース | 15-7-4-4-4-30/64 | 23.4% | 34.4% | 40.6% | 129.5% | 70.6% |
ダンスインザダーク | 12-10-9-7-5-41/84 | 14.3% | 26.2% | 36.9% | 67.9% | 58.0% |
ゴールドアリュール | 12-10-5-8-5-22/62 | 19.4% | 35.5% | 43.5% | 91.5% | 102.1% |
クロフネ | 12-9-14-6-5-30/76 | 15.8% | 27.6% | 44.7% | 45.3% | 91.7% |
バブルガムフェロー | 10-10-6-5-6-12/49 | 20.4% | 40.8% | 51.0% | 68.2% | 73.1% |
母父成績も種牡馬成績欄で記載したように、リピーターが残していった数字という感じ。
特定のこの血統に拘るべき!というのは母父で持っていても、変に考えが凝り固まってしまうだけ。
近走の実馬の走りっぷりを見ての先行力や立ち回りについて考えた方が馬券的中には近づくはずです。
浦和競馬800m上位騎手成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
森泰斗 | 31-23-11-4-8-13/90 | 34.4% | 60.0% | 67.8% | 77.4% | 89.0% |
福原杏 | 25-17-11-18-15-64/150 | 16.7% | 28.0% | 34.0% | 108.6% | 80.0% |
秋元耕成 | 16-19-13-13-14-104/179 | 8.9% | 19.6% | 22.3% | 92.7% | 58.3% |
笹川翼 | 14-7-8-6-4-20/59 | 23.7% | 35.6% | 44.1% | 58.1% | 61.9% |
橋本直哉 | 13-9-14-14-6-58/114 | 11.4% | 19.3% | 28.1% | 83.2% | 66.3% |
残念ながら圧倒的トップを行っていた森泰斗騎手が2024年11月29日をもって引退。
次世代の800mスペシャリスト筆頭は、福原杏騎手になります。
ルーキーイヤーから高いセンスで、勝ち星を連ねた福原騎手。
一時は完全に不振になりましたが、また成績的には巻き返しを感じます。
南関他場での活躍にも期待したいところです。
勝ち星と回収率比較でいうと、秋元耕成騎手が穴騎手ポジション。
笹川翼騎手は人気先行傾向がかなり強いですが、それでも複勝率40%以上でまとめています。
浦和競馬800m上位調教師(厩舎)成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
小久保智 | 35-26-14-14-15-40/144 | 24.3% | 42.4% | 50.0% | 69.9% | 73.7% |
小澤宏次 | 23-16-19-20-21-55/154 | 14.9% | 25.3% | 36.4% | 88.1% | 78.7% |
水野貴史 | 21-15-16-14-20-73/159 | 13.2% | 22.6% | 32.1% | 105.2% | 73.8% |
岡田一男 | 18-9-15-4-7-53/106 | 17.0% | 25.5% | 37.7% | 81.7% | 76.7% |
工藤伸輔 | 15-23-18-12-7-40/115 | 13.0% | 33.0% | 47.8% | 72.3% | 92.1% |
トップを小久保厩舎は勝率含め、さすがの数字。
ただ人気過剰になるので、ただ買い続けるだけではプラスになりません。
枠や相手関係をしっかり吟味する必要性があるのと、新馬戦で圧倒的に人気馬でも結果が出ないことがあるので、800m戦何も考えずに飛びつくのは注意です。
購入の際には必ず「小久保厩舎であること+【根拠】」を持つことを心がけましょう。
スプリンター型を管理することが多く、結果を出しているのは小澤厩舎。
ポアゾンブラックのような血統からして短距離向きの馬を管理しているので、この数字は納得。
騎手の項でも単勝回収率が集計期間内でプラスであった福原杏騎手の師にあたる水野貴史師調教師も濫觴回収率が100%超え。
ただし、このコンビではプラスにならず。
・福原騎手は繁田健一厩舎で
・水野厩舎は高橋哲也騎手起用で
それぞれお買い得条件となっています。
回収率向上のヒント!浦和競馬800mの特徴まとめ
★圧倒的に逃げ馬有利
★枠順別成績では極端さはなし
★外枠+番手で我慢の利く先行馬が一番堅実
★リピーターの多いコースで特定の血統が良く走る!ということはなく
★血統的適性<馬の個性を重視すべき
★ただストームキャット父系は好相性なはず
★騎手は率だけ見れば、笹川翼騎手がトップ
★調教師では小久保厩舎が断然も、買う際は予想的根拠を持つべき
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