このページでは、浦和競馬場1400m戦の特徴、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
浦和競馬1400mコース概要
スタートは直線の入り口付近。
浦和競馬場の直線コースは、ゴールまで220mと大変短いので、直線に入ってすぐのところにスタート地点が設けられているということになります。
1コーナーまでの距離は約300mと短めであり、序盤のポジション取りが明らかに大きなカギを握ります。
それは脚質傾向にもアリアリと出ています。
★脚質別傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 759-507-333-228-191-925/2943 | 25.8% | 43.0% | 53.8% | 200.8% | 122.1% |
先行 | 733-802-691-574-505-2224/5529 | 13.3% | 27.8% | 39.9% | 92.6% | 89.9% |
差し | 463-551-760-888-862-4356/7880 | 5.9% | 12.9% | 21.8% | 49.7% | 58.9% |
追込 | 87-175-257-354-476-3947/5296 | 1.6% | 4.9% | 9.3% | 29.2% | 33.9% |
ワンターンの800m戦との比較では、逃げ馬の率が落ちるには落ちますが、それでも逃げ馬の複勝率は50%超え。
力がある馬だからこそ逃げる競馬ができるという見方もできますが、コース形態上も逃げ・先行が有利になることは顕著でしょう。
コーナーはタイトではあるものの、実は直線コースとコーナーの距離の比率を考えた際には、川崎競馬場よりコーナーは緩い形をしています。
コーナーロスを差し引いても大外ぶん回しの外差しが時に決まるのは、そういった要因が考えられます。
浦和競馬1400m 枠順別成績
★枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 170-160-177-206-225-1084/2022 | 8.4% | 16.3% | 24.4% | 71.0% | 61.5% |
2 | 179-160-208-197-178-1102/2024 | 8.8% | 16.7% | 25.9% | 91.0% | 67.1% |
3 | 183-182-214-221-176-1047/2023 | 9.0% | 18.0% | 27.8% | 64.5% | 69.6% |
4 | 197-201-192-199-210-1022/2021 | 9.7% | 19.7% | 27.8% | 61.5% | 65.7% |
5 | 258-275-230-303-303-1623/2992 | 8.6% | 17.8% | 24.9% | 57.8% | 62.0% |
6 | 298-312-316-286-293-1797/3302 | 9.0% | 18.5% | 27.5% | 75.5% | 70.2% |
7 | 339-345-340-318-325-1893/3560 | 9.5% | 19.2% | 28.6% | 79.8% | 73.1% |
8 | 418-400-364-314-324-1900/3720 | 11.2% | 22.0% | 31.8% | 96.9% | 77.6% |
複数頭出走する機会が多いことからも8枠が一番の勝ち星。
率としても、8枠を含め、外枠が若干有利という感じ。
ただし、内枠が致命的にダメなんてことは全く言えません。
いわゆるスンナリ逃げられる馬と、外枠の番手で競馬ができる馬が好成績を残しやすいコースというように見ることができます。
浦和競馬1400m種牡馬血統傾向
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パイロ | 57-45-35-40-32-255/464 | 12.3% | 22.0% | 29.1% | 78.9% | 54.6% |
エスポワールシチー | 52-39-47-29-31-209/407 | 12.8% | 22.4% | 33.2% | 75.0% | 76.7% |
フリオーソ | 47-43-55-57-69-270/541 | 8.7% | 16.6% | 26.2% | 60.6% | 71.6% |
キンシャサノキセキ | 46-41-42-28-23-122/302 | 15.2% | 28.8% | 42.1% | 85.9% | 99.9% |
シニスターミニスター | 44-31-38-36-27-155/331 | 13.3% | 22.7% | 33.8% | 52.3% | 63.2% |
上位種牡馬の成績は比較的、ダート競馬において標準的なものかと思います。
パイロやシニスターミニスターのようなエーピーインディ系の活躍が目立ちます(プルピットを経由しているのといないのとでは大きく異なる傾向があると思いますが)。
エスポワールシチーやキンシャサノキセキのようなサンデーサイレンス系統の活躍が目立ちます。
なかでもキンシャサノキセキは、勝率もよく、血統傾向的に成長力があり、長い活躍もできることからこの浦和の1400m戦に限らず、地方競馬向きと言えることができるでしょう。
また、集計期間内で勝利数で上位とはいきませんでしたが、ロードカナロア産駒は成績優秀ですので、抑えておくといいでしょう。
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロードカナロア | 33-46-35-10-26-124/274 | 12.0% | 28.8% | 41.6% | 147.0% | 120.9% |
浦和競馬1400m上位母父血統成績
母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
アグネスタキオン | 70-66-46-66-57-363/668 | 10.5% | 20.4% | 26.6% | 67.6% | 62.8% |
クロフネ | 69-69-87-85-71-448/829 | 8.3% | 16.6% | 26.7% | 69.3% | 71.3% |
ゴールドアリュール | 67-47-28-31-24-148/345 | 19.4% | 33.0% | 40.9% | 144.0% | 96.7% |
ネオユニヴァース | 54-34-41-36-34-210/409 | 13.2% | 21.5% | 30.6% | 122.2% | 77.3% |
キングカメハメハ | 51-53-44-65-57-329/599 | 8.5% | 17.4% | 23.7% | 100.1% | 64.5% |
母父成績としては、他のコースでも見られるサンデーサイレンス系の種牡馬やロードカナロアの父でもあるキングカメハメハが上位。
クロフネはどのコースにおいても優秀な成績で、持久力を伝えやすい傾向に。
ダート競馬では終いの耐久力勝負になりやすいことからも、クロフネが母父に入っている馬は、どの距離でも評価しやすいということができます。
浦和競馬1400m上位騎手成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
和田譲治 | 71-53-65-47-42-134/412 | 17.2% | 30.1% | 44.9% | 80.8% | 84.0% |
笹川翼 | 67-69-47-40-31-90/344 | 19.5% | 39.5% | 52.6% | 88.2% | 82.6% |
福原杏 | 57-41-42-42-43-253/478 | 11.9% | 20.5% | 28.7% | 70.2% | 63.6% |
橋本直哉 | 36-45-41-39-34-245/440 | 8.2% | 18.4% | 27.5% | 68.8% | 67.1% |
町田直希 | 34-27-35-30-21-137/284 | 12.0% | 21.5% | 33.1% | 76.0% | 68.6% |
残念ながらトップの森泰斗騎手が2024年11月いっぱいでステッキを置くことが決まったので、ここでは森騎手以外の成績にフォーカスして、書いていきます。
ベタ買いでプラスという騎手は存在せず。
浦和戦では
・人気馬に票が集中しやすく
・それでいて紛れのあるコース形態
・ただ頻繁には荒れない
という点から、どうしても騎手成績の回収率は安定しない傾向にあります。
であることから、回収率よりかは、率で買うか買わないかを判断したほうが賢明かと思います。
一番安定感があるのは、笹川翼騎手の複勝率50%超えの数字。
単勝回収率も90%に近く、これはかなり優秀な数字です。
今後注目なのは、福原杏騎手でしょう。
繁田健一厩舎とのコンビでは勝率30%超え。
繁田厩舎自体が開業以降ハイアベレージな厩舎ではありますが、このコンビは今後も注目です。
騎手 × 調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
福原杏 + 繁田健一 | 8-2-4-1-0-9/24 | 33.3% | 41.7% | 58.3% | 187.9% | 87.5% |
浦和競馬1400m上位調教師(厩舎)成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
小久保智 | 311-222-156-119-101-411/1320 | 23.6% | 40.4% | 51.1% | 73.0% | 78.1% |
繁田健一 | 108-77-56-48-32-135/456 | 23.7% | 40.6% | 51.5% | 90.5% | 80.6% |
平山真希 | 105-121-95-90-88-365/864 | 12.2% | 26.2% | 36.6% | 85.8% | 87.9% |
水野貴史 | 102-79-79-86-74-482/902 | 11.3% | 20.1% | 28.3% | 73.5% | 63.2% |
宇野木博徳 | 100-97-103-99-95-408/902 | 11.1% | 21.8% | 31.9% | 67.6% | 71.0% |
勝ち星の数では、断然に小久保厩舎。
2位の繁田厩舎との差は約3倍とすさまじい差を広げています。
しかし、その勝利数の多さや厩舎ブランドからも圧倒的に人気先行になるので、回収率には注意。
競馬の形としてもハイペースになっても力で押し切る競馬が目立ちますが、時にこのパターン持ち込めなかった際に崩れるシーンもあるので、これも覚えておきたいポイントです。
今後注目となるのは、繁田健一厩舎。
若駒含めていい馬を集めていますし、数字をご覧いただいて、おわかりかと思いますが、小久保厩舎にも劣らない率の高さ。
騎手としても浦和を代表するトップジョッキーでしたが、調教師としての手腕もかなり光るものがあるようです。
回収率向上のヒント!浦和競馬1400mの特徴まとめ
★脚質的には逃げ・先行が大変に有利
★8枠の成績が良好で、先行&スンナリ外を回れる馬が能力を発揮しやすい
★癖のないダート王道血統馬が活躍する舞台
★ロードカナロア産駒は特注
★母父も癖のない血統成績
★騎手は勝率~複勝率を素直に大切にする
★福原&繁田厩舎は今後の浦和を担う注目コンビ
★小久保厩舎は超優秀も旨味がないので馬券の軸でこそ
★その小久保厩舎に負けないほどの数字なのが繁田厩舎
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