このページでは、船橋競馬場1000m戦の特徴、枠順傾向、上位騎手成績、厩舎成績、血統成績についてまとめています。
ぜひ、予想する際のご参考になさってください。
船橋競馬1000mコース概要
スタート地点は、ダイオライト記念が行われる2400m戦と同じところ。
3コーナーまでの距離は約400mほどで、距離設定からも先行争いは熾烈。
隊列が最初の1Fでスンナリ決まるのは新馬戦くらいです。
スパイラルコーナー採用ということで、スピードを落とさず3コーナーへ進入することができ、構造上は4コーナーでは外を回す差し馬が減速せずに直線に向くことができます。
2022年の10月には、コース全面の砂がオーストラリアのアルバニー産のものと入れ替えられ、この時期には内外で大きな傾向の差が見られました。
その際は圧倒的に外有利でしたが、現在はさほど内外の差は見られなくなっています。
★脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 41-20-21-7-12-42/143 | 28.7% | 42.7% | 53.1% | 114.2% | 122.4% |
先行 | 44-44-35-29-17-101/270 | 16.3% | 32.6% | 40.7% | 93.1% | 94.8% |
差し | 30-43-50-64-51-205/443 | 6.8% | 16.5% | 22.3% | 29.5% | 67.2% |
追込 | 8-16-18-21-39-169/271 | 3.0% | 8.9% | 11.8% | 72.7% | 49.8% |
逃げ、先行有利は言わずもがなといった感じです。
後半というよりかは、前半のポジション勝負といったところでしょう。
ただしレースの性質上、どれだけ序盤速くとも川崎900m戦、浦和800m戦から初遠征でまだ1000mで結果を出していない馬は、砂圧の関係上ラスト200mでパッタリ止まる可能性もあるので注意。
船橋競馬1000m 枠順別成績
★枠順傾向
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7-14-18-13-19-51/122 | 5.7% | 17.2% | 23.0% | 45.0% | 56.1% |
2 | 13-19-11-14-16-46/119 | 10.9% | 26.9% | 29.4% | 60.3% | 66.7% |
3 | 16-10-19-22-15-62/144 | 11.1% | 18.1% | 24.3% | 71.0% | 68.3% |
4 | 17-13-18-16-13-72/149 | 11.4% | 20.1% | 24.2% | 40.1% | 56.7% |
5 | 22-27-13-14-17-71/164 | 13.4% | 29.9% | 34.1% | 101.2% | 102.1% |
6 | 17-18-16-20-18-62/151 | 11.3% | 23.2% | 31.8% | 36.4% | 73.4% |
7 | 14-11-20-9-15-75/144 | 9.7% | 17.4% | 29.2% | 103.3% | 103.3% |
8 | 17-11-9-13-6-80/136 | 12.5% | 20.6% | 27.2% | 61.9% | 77.8% |
フルゲートが14頭立てなので、頭数の関係もあるとは思いますが、それでも1枠の成績が冴えない点が面白いところ。
1枠は勝率から複勝率まで他の枠との比較で劣勢。
包まれたり、その状況下においてスパイラルカーブを回るとなるとコーナーで加速も思うようにできないため、結果が残せていないものかと分析しています。
一頃は外有利であったことを差し引いても、包まれずスピードに乗れる外枠の方がベターかなとは思います。
船橋競馬1000m上位種牡馬成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
アジアエクスプレス | 7-2-3-0-1-14/27 | 25.9% | 33.3% | 33.3% | 75.2% | 57.4% |
ベストウォーリア | 7-0-0-5-0-6/18 | 38.9% | 38.9% | 38.9% | 73.9% | 47.2% |
シニスターミニスター | 6-2-3-5-1-7/24 | 25.0% | 33.3% | 45.8% | 66.2% | 65.0% |
サウスヴィグラス | 4-4-1-1-3-14/27 | 14.8% | 29.6% | 33.3% | 70.0% | 137.8% |
ダンカーク | 4-2-1-5-2-6/20 | 20.0% | 30.0% | 30.0% | 153.0% | 64.0% |
アジアエクスプレスとベストウォーリアと馬場幸夫オーナーが現役時代所有していた馬の産駒が好成績。
シニスターミニスター産駒やダンカーク産駒といった中距離適性も伝えやすい種牡馬の産駒も上位の勝ち星を挙げています。
しかし、やはりスプリント実績に長けているストームキャット父系やサウスヴィグラスの血を引く馬は血統的には加点要素かなと考えています。
なお、1000mで組まれることの多い新馬戦に関しては、血統から見る適性<現時点での完成度を重視すべきです。
完成度に関しては、馬格(馬体重)の有無や、管理厩舎の影響が大きく出るものですので、新馬戦実績のある厩舎や騎手であるかは要チェックです。
船橋競馬1000m上位母父血統成績
母父 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
サウスヴィグラス | 9-8-3-8-11-21/60 | 15.0% | 28.3% | 33.3% | 74.8% | 85.3% |
クロフネ | 8-6-1-5-4-15/39 | 20.5% | 35.9% | 35.9% | 109.5% | 80.3% |
ブライアンズタイム | 4-5-0-0-0-4/13 | 30.8% | 69.2% | 69.2% | 104.6% | 110.0% |
エンパイアメーカー | 4-2-2-1-2-11/22 | 18.2% | 27.3% | 27.3% | 355.0% | 102.3% |
シンボリクリスエス | 4-3-8-4-5-15/39 | 10.3% | 17.9% | 33.3% | 45.1% | 124.9% |
種牡馬成績においても産駒が成績を残しているサウスヴィグラスを母父に持つ馬がもっともこの舞台で成績を残しています。
そしてこれに続くのがクロフネ。
当ブログでは再三にわたり書いていますが、レース後半の持久力はどの舞台においてもよく伝えているので、母父クロフネは要注目です。
他ではブライアンズタイムにシンボリクリスエスと父系ロベルトが好成績。
短距離戦ではありますが、南関競馬においても砂圧の厚い船橋競馬場ですから、終いの踏ん張る力は求められる適性としてあるのかもしれません。
船橋競馬1000m上位騎手成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
張田昂 | 9-4-1-1-2-8/25 | 36.0% | 52.0% | 52.0% | 68.8% | 92.8% |
澤田龍哉 | 7-6-3-3-0-12/31 | 22.6% | 41.9% | 41.9% | 131.9% | 98.7% |
本田正重 | 7-8-9-2-4-10/40 | 17.5% | 37.5% | 50.0% | 43.8% | 91.0% |
和田譲治 | 7-6-6-7-1-13/40 | 17.5% | 32.5% | 47.5% | 57.0% | 91.3% |
笹川翼 | 6-4-2-3-3-10/28 | 21.4% | 35.7% | 42.9% | 46.1% | 75.7% |
集計期間内では森泰斗騎手の成績がトップでしたが、2024年11月いっぱいで引退されましたので、その数字は除いています。
安定感があるのは張田昴騎手になります。
こと新馬戦に至っては、実父である張田京調教師とのコンビで抜群の安定感を誇っています。
単勝回収率100%を超えるのは澤田龍哉騎手。
馬運に恵まれていない印象でしたが、ここ数年で大きく巻き返してきています。
腕達者ですので、他のコースでも注目です。
船橋競馬1000m上位調教師(厩舎)成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
斉藤敏 | 14-5-6-8-5-19/57 | 24.6% | 33.3% | 40.4% | 123.3% | 82.1% |
張田京 | 11-5-6-2-3-7/34 | 32.4% | 47.1% | 55.9% | 76.5% | 108.2% |
佐藤裕太 | 10-4-4-4-2-10/34 | 29.4% | 41.2% | 47.1% | 143.8% | 82.1% |
川島正一 | 10-6-3-4-4-18/45 | 22.2% | 35.6% | 35.6% | 33.6% | 50.7% |
新井清重 | 9-4-7-3-8-18/49 | 18.4% | 26.5% | 36.7% | 42.9% | 61.0% |
勝利数に加えて、単勝回収率では斎藤敏厩舎がトップの数字。
そして騎手では、息子の張田昂騎手の成績が良好とご紹介した張田京厩舎の成績もかなり優秀。
複勝率は55.9%、そして複勝回収率だけでも100%超えとなかなかお目にかかれない数字を残しています。
佐藤裕太厩舎の成績もよく、どんな距離においてもアベレージの高いイメージがあります。
回収率向上のヒント!船橋競馬1000mの特徴まとめ
★逃げ、先行が圧倒的に有利
★1枠の成績が凹んでしまっている
★気持ち外枠の方が有利
★ストームキャット父系などの短距離血統がセオリー通り強い舞台と見ていい
★父も母父もサウスヴィグラスが優秀。これからは母父サウスヴィグラスの時代
★張田昂×張田京コンビは超優秀。特に新馬戦。
★澤田龍哉騎手も注目
★佐藤裕太厩舎はどこでもアベレージが高いが、ここも成績良好
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